京大卒・雀士、手応えなき合格。伝えたいこと
最後まで1点でももぎ取ろうと努力せよ 「戦わない」受験勉強法④
自己判断が絶望的でも……
ピンポーン。
あ、来た。重たい足を引きずって玄関まで行き、封筒を受け取り、べりべりべり。もったいぶる意味もわからなかったので、間髪入れずにその場で開けました。
小さい文字で合格者番号並べられた紙を無心で目で追ったら……。
あれ、あった。
あまりに信じ難かったのでなんのリアクションも取れず。別の部屋にいた母親や弟は通知が来たことにすら気づいてませんでした。
歓声もなければ、嬉し涙もなし。それが私のリアルな合格発表でした。
と、なぜこんなことを長々と書いたかといいますと。ここまで絶望的な気持ちになっている状況でも合格している場合があるということを知ってほしかったからです。
自己判断と結果は必ずしも結びつきません。自己判断が絶望的でも、良い結果が出るときはあります。
だから、特に試験本番中にできなくてわからなくてつらいとき、勝手に諦めないでください。
最後まで1点でももぎ取ろうとする姿勢が、合格につながります。
難関大学の2次試験はとても難しいです。
でも、その難しさに圧倒されないようにしましょう。
難しいからこその戦い方があるのです。「自分がわからない問題は、試験会場にいるほかの受験生もわからない可能性が高い」ということを考えると、2次試験はその状況でいかにあがけるかが大切になります。
〈『「戦わない」受験勉強法』より構成〉
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